the Disc of this week Back Number


George McCrae “Rock Your Baby'"  (1974)

ちょっとぉ、みんなぁ、見たぁ?
あの「全国ソウル・バー店主が選ぶ究極のこの一曲」っていうの。
フェイムのマスターが選んだ曲、なあにあれ?
ほんとネクラよねぇ〜、あの人。あれって教会で歌うやつでしょう?
なんでソウル・バー店主が宗教音楽を選ぶの?
どうかしてるんじゃない。おっかしいわよね〜
しかも、しかもよ〜「黒人音楽の到達してひとつのなんとか」
とか能書き書いちゃってさ。
なんか気取っちゃってるんじゃない、バァカみたい。

あの人陰気だから毎週日曜、教会にお参りに行ってるのよ、きっとぉ。
あら、やだ、お参りだって。お祈りね、お祈り。今のナシよ。

なんたってソウルは黒人のダンス・ミュージックよ。踊れなきゃ。
このお皿なんて、片面全部「ロック・ユア・ベイビィー」一曲なのよ。
えんえん踊れて気持ちいいわ。これこそ顧客サービスよね。助かるわぁ。
えっ? A面には4曲入ってるの? あら、やだっ、全部同じ曲かと思ってたわ。
B面?
なに言ってんのよ、そんなの聴いたことないわ。

曲書いてる人とかバックの人は白人なの?
だから、ソウルじゃないって?
あら、でも歌ってるのは黒人じゃないのぉ。
・・・・・いいの!そんなことどっちでもぉ。
私がソウルって言えば、それがソウルなの。
踊れればいいの!

このジョージ・マックレーって人ったら、ちょっと悔しいことに、
この一曲のヒットで歌うの止めちゃったみたいなのよ〜。
これで儲けてあとは一生遊んで暮らしていたのね。
ノー天気って、ス・テ・キ! 羨ましいわ〜

えっ? その後は、鳴かず飛ばずの一発屋?
もぉ〜、あんたもロマンチックじゃないわねぇ〜。
いいのよそんなことは、バァカじゃないのぉ。
とにかく踊れればいいの!

フェイムのマスターが選曲した、あんなしみったれたの聴いてメランコリーな
気分になるなんてダサイわよ。
ソウルはハッピーにいかないと。
「Rock Your Baby」でチャチャをキメれば気分はサイコーよ。
これこそが究極のソウル・ミュージックこの一曲よ。間違いないわ。

注:
フェイム・ギャング、マスターより一言。
マジで“究極のこの一曲”はこの曲にするべきでした。
懺悔の日々をおくっています。
「Rock Your Baby」最高っす。これぞソウル・ミュージックです。

The Impressions  “The Impressions'"  (1963)

まだ実家に住んでいて自室でよくレコードを聴いていたころのこと。
気が短い性格ゆえ長々とレコードを聴くことは滅多にないことだったのだけど、タマに興が乗って、ダラダラ延々と聴き続けてしまうことがあった。
タマにだけに、タマにそうなると慣れてないことゆえ“聴き疲れ”てしまうことになる。
聴いて疲れるのなら聴くのヤメりゃいいのに、タマなことだけにまだ何か聴き続けたいような気もする。
そんなタマなとき、迷わず引っぱりだしていたのがこのアルバム。

カーティス・メイフィールドは、後に多大な影響を与えたソウル・ジャイアントの筆頭として真っ先に指を折るべき偉大なお人。
インプレッションズ時代のその影響はソウル界を飛び越え、はるか彼方のカリブ海、レゲエの世界にまで鳴り響いていたらしい。
(レゲエの連中なにか勘違いしたか?笑)

カーティスは、70年代に入ってのソロ時代、ニュー・ソウル・ムーブメントの推進者、立役者としての頃が一番モテはやされてる感があるが、それこそ、「オイオイ、バカ言うなよ、なに勘違いしてんだよ」と言いたい。
このアルバムの頃、インプレッションズ時代こそ最高なんだよ、と。
とか言いながらも、このアルバムの頃の音楽的な革新性重要性は、時代の縦軸横軸をかなり俯瞰して見てみないとわからないもの。今、ポッと聴けば、ただのオールディーズとしか聴こえないかも、という感も確かにある。

しかし、だからって
 “ハイ、まずはおベンキョしましょう。時代の右見て左見てそれから聴きましょう”
なんてのも無粋なもの。
ダイイチ、オレの手がついついこのアルバムにのびてしまうのは、
 “カーティスは偉大だ!”って感心したいからじゃなく、
 “カーティスの音は粋だなぁ”ってうっとりしたいから。

そう、ジャンルを飛び越えレゲエの連中までをも虜にしたのは、カーティスの作る音が粋だったからだ。
時代がどうだ、音楽的にどうだ、革新性がどうだ、なんて七面倒な能書きはひとまず後回しにして、まずぁ粋なグルーヴを楽しめばいいのだ。
都会的で洗練されていて軽妙洒脱なグルーヴを。

しかし、一聴すると軽いカーティスの歌もじつはゴスペル仕込み、深い祈りのように瑞瑞しく艶やかで奥深い。
ちょい聴きポップでライト、でもよく聴きゃ、ある意味こんなディープな音もありゃしない。
話し戻せぁ、こりゃどう聴いたってただのオールディーズにゃ聴こえない。

今でも、お店でレコードをかけてる時、迷い箸よろしく迷いレコード状態になるとついついこのレコードのところに視線がいってしまう。
レコードを聴き続けて聴き疲れてしまう“自室”なんていう上等なものは今はないけれど、オレにとってこのアルバムは相も変わらずとっておきの上ダマなのだ。

Force M.D.'S “Chillin'"  (1985)

メンバー全員のソロ・プロジェクトがそれぞれ大成功した今や伝説的なスーパーグループ、ニュー・エディションが2ndアルバムから、「クール・イット・ナウ」「ミスター・テレフォン・マン」の連続ヒットで快進撃を始めたのが'84。
そんなニュー・エディションに対抗できる、実力を兼ね備えた唯一のアイドルグループがフォース M.D.'Sだった。これはその翌年に発表した彼らの2ndアルバム。

ヒップ・ホップ・レーベルのトミー・ボーイからのデビュー作は、レーベルカラーを反映させた箸にも棒にも引っかからないろくでもないヒップホップ作品だったが、その中に一曲、「Tears」という悶絶スウィート・バラードを収録。
その路線で勝負すべく、まずは名刺変わりのヒット曲をと目論んでジャム&ルイスに一曲だけ特注した「Tender Love」が大ヒット。狙いは当り大きな反撃のノロしとなった。
纏う鎧をヒップホップからバブルガムに変えたこのアルバムは、ニュー・エディション追撃だけにとどまらず、その向こうに新しい時代のコーラス・グループへの情景もチラチラ覗けるとても興味深い内容だ。
「Tears」の流れを汲むスロー「Here I Go Again」は、リードをとるT.C.Dのファルセットのあまりのスモーキー振りに思わずニヤリとして頬擦りしたいほど。
確かに彼らはこのアルバムで、次世代コーラスグループへの新たな扉をこじ開けるトバ口に立っていたのだ。

次作からは「Love Is A House」という素晴らしいNo.1ヒットを生み出し、'88には来日してヒップホップ以降のスタンダップ・コーラス・グループの新たなスタイルを確立させたステージマナーを披露。彼らの時代はすぐそこまで来ていた。
しかし直後にメンバーの死という不幸が彼らを襲い、活動も休止に追い込まれてしまう。

結局は志しなかばで彼らの歴史は強制終了してしまうわけだが、それでも彼らこそが、'80年代No.1コーラスグループだったと言いたい。
その名にふさわしい作品を数々残し、彼らが前の世代と次世代をつなぐ橋渡しをしたのだ。
新しい時代へバトンをつないだコーラスグループの系譜は、ニュー・エディション〜BOYZ II MENではなく、Force M.D.'Sだったのだ

Spinners “Love Trippin'"  (1980)

スピナーズといえば、モータウン・クラシックスとして大人気の「It's a Shame」('70)や、No.1ヒットを連発していたフィラデルフィア録音時代('73〜)こそが最高だという声がほとんどだろうが、私にとってのスピナーズはなんたってこのアルバム。

ソロ・シンガーとして名を馳せていたジョン・エドワーズが、スピナーズに加入したのが'78のこと。
時代は変わり名門スピナーズもディスコの熱風に呷られ青息吐息、ニッチもサッチもいかなくなってた頃のこと。
ソロ時代のジョンのファンは、いや全てのソウルファンは、“なにも今さら没落寸前の旧家に・・・”とおおいに落胆したものだった。
しかも救世主として迎えられると思いきや、露骨な外様扱いでろくに歌わせてくれないありさま。歌わせてくれても、あまりにウケ狙いなチャカポコディスコ路線ばかり。
そんなアルバムが数枚発表され、落胆が怒りを通り越して諦めに変わった'79。
本アルバムの前作にあたる『Dancin' And Lovin'』収録の「Working My Way Back To You」の中ヒットが事態を少し変えてくれた。
相変わらず時代に迎合したディスコ路線のどうということもない曲なのだが、ここでのジョンは、譜代メンバーの顔色を伺いつつも実力を随所にチリバメた遠慮がちな名唱を披露。
そして、その歌いっぷりに少し腰を浮かしかけたファンの手を大きく万歳させてくれたのがこのアルバム。

とにかく、その「Working My Way〜」の流れを大爆発させた、ジョンの先生サム・クックの曲を取り上げた「Medley-Cupid/I've Love You For A Long Time」が絶好調。
ファンは肩を抱き合って号泣したものだ。そのくらいファンはジョンの境遇に胸を痛めていたのだ。
タイトル曲「Love Trippin'」。このディスコ以降丸出しのズンドコ調の曲を、今まで自分を虐げてきた譜代連中を引き連れ、縦横無尽、ズタズタに切り裂いていく痛快な歌いっぷりは感無量。
ソロ・シンガー受難のディスコ全盛時代にデビューし、それゆえなかなか芽が出なかった彼が自らの生きる場をコーラスグループに見出し、自分を追いつめたディスコミュージックと真っ向から対峙し、コテンパンにやっつけてそこで生きて行くことを高らかに宣言してるかのよう。そう、この曲はジョンの勝利宣言なのだ。

正直言うと、このアルバム収録で彼のスピナーズ在籍時のバラード最高傑作と言われる「Now That You're Mine again」を聴くと、ソロ時代の濃密さやスケールの大きさというものはかなり希薄になったと言わざるえない。しかし、彼は時代に寄り添って生きて行くこと、名より実をとることを選択したのだ。その選択が正しかったから、彼は長らく芸能界で禄を食むことができたのだし、そのお陰で私達は彼の歌を聴きつづけることができたというわけだ。

ジョン・エドワーズは、ディスコミュージックの洗礼でズタボロにされたシーンのど真ん中で踏ん張ってきたツケからか、その歌唱力が過小に評価されてるような気がしてならない。本来なら名シンガー列伝に名を連ねるべき実力者であるのに。

君たち、もっとジョン・エドワーズの歌をありがたがりなさい。

ちなみに、モータウン在籍時初期スピナーズは「It's a Shame」よりなんたって「Truly Yours」が最高。

MAZE featuring Frankie Beverly “Inspiration" (1979)

温泉は今や日本を代表するレジャーの一つと言える。みんな大好き温泉。しかし、そんな中、栄枯盛衰よろしく激しく廃れていってる温泉街というのもある。そんな廃れ温泉街の典型的なパターンは、温泉→エロ、という図式を引いていた昔ながらの団体客主体の大柄な街だ。今や大衆はひなびた温泉宿を望んでる。時代は“エロ”ならぬ“エコ”というわけだ。

あるジャズファンが宣うには、“ソウルなんてバカでセックスのことしか頭にない奴がやる音楽”らしい。
そんなバカでセックス好きな、のソウル内ジャンル別一等賞といえば、70年代〜80年代に百花繚乱だったヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ、俗にファンク・バンドと言われる連中ではないだろうか。
歌って演奏も自分たちでするからには大所帯。7〜9人くらいの編成が普通。そんな連中が旅回りをすりゃエロ道中間違いなし、って感じしない?

しかし、80年代も後半になると電子楽器の普及に伴う、打ち込み主体の音作りの流行からリストラが進み、小編成に移行していく。そんななか、かたくなに自分たちの演奏、あくまで人力の演奏でのスタイルにこだわり続けたのがメイズだ。
そんなメイズにゃエロならぬ、エコを感じてしまうのは私だけだろうか。彼等は良い意味でエロい感じが希薄だ。人力にこだわり続けた愚直さ。どこを切っても同じな金太郎飴的サウンド。良く言やぁ滋味溢れる、良く聴きゃ一本調子なフランキー・ベヴァリーのヴォーカル。
エロからエコへの無理矢理なこじつけよろしく、実はメイズ、まことにやっかいな存在。各アルバムにはかならず1、2曲、これぞメイズ節というしかない味わい深い曲がある。しかし、一枚通して聴くにはしんどい。じゃ、ベスト盤を聴けば?というわけにもいかない。ベスト盤にはそれらのスルメイカ的味わいの曲が含まれていないからだ。

そんな困ったメイズ(熱烈ファンは怒るか?)の唯一決定的一枚がこのアルバム。これだけは一枚全てが良い。素晴らしい。特にオススメは「Call On Me」。冒頭の口笛に、なぜか猛烈に“昭和”を感じてしまう。そう、新婚旅行はなんたって熱海(廃れ温泉街一等賞)という時代の香りがするのだ。 オレ、メイズの聴き方間違ってる?

O.V.Wright 『 A Nickle A Nail and The Ace Of Spades 』 (1972)

“癒し”とかいう言葉が普通に定着した現代。“癒し”系とかいうの? 皆さんお疲れで音楽で癒されたいらしい。
しかし、そんな腑抜けた根性をバッサリ切り捨てさせてもらうと、癒しならぬ卑しいというしかない。そんな腰抜けが生涯かかっても覗き見ることのできない深淵なる苦悩がこのアルバムには横溢している。B面あたまからの3連発を聴いてみてほしい。はっきり言ってド〜ンと落ち込む、と言うかドカ〜ンと打ちのめされる。告白すると、その昔これを聴いて、おもわず店(フェイム・ギャング)のある5階から飛び降り自殺をしそうになったことがある。でも、それこそ下を覗き見たら、5階はあまりに中途半端な高さ。落ちたら痛そうなのでヤメたけど(笑)。

懊悩を吐き出すかのようなO.V.Wrightの歌と、それをサポートするハイ・サウンド、メンフィス・ホーン、Rhodes&Chalmers&Rhodesの熱〜いバック陣。完璧というしかない。完璧なくらい力強く切なく哀しい。癒されるどころか奈落の底に突き落とされる。言うなれば自殺幇助ミュージック(大袈裟、笑)。
正直、こんなに暑苦しい音楽いつも聴けるものではない。こちらの体力が万全でないと立ち向かえない、人間の業を歌い上げた音楽としての圧力。聴いた後はドヨ〜ンと脱力するほどの緊張感を聴き手が求められるなんて鬱陶しいことこのうえない。

それでも・・・・・それでも、いつもここに帰ってきてしまう抗えない魅力がこのアルバムには溢れている。
好きなアルバム、ベスト10は? 好きなシンガー、ベスト3は? と訊かれれば、いつもいつの時だって真っ先にこのアルバムと彼の名を挙げます、ハイ。

Dayton 『 Feel The Music 』 (1983)

一言に“ソウル・ミュージック”と言ってもそのスタイルはあまりに多種多様。
流麗なストリングスと滑らかなグルーヴが優雅なフィリーと、カントリーの影響も受けほとんど演歌の世界のサザン・ソウルが、あるいは能天気丸出しのディスコですら、一つ“ソウル”という括りで語られる無節操さというか幅広さ。
しかし、それだけにそんな幾つもの支流が流れ集まり“ソウル・ミュージック”という大きな大きな大河となるところが素晴らしいところ。
そして、その大河から生まれ出たのが、このアルバムの最後を飾る「Lookin' Up」だ。
それぞれの支流から流れ着いた養分をたっぷり吸い含んだスケールの大きいミディアム・スローのミラクル・チューン。涙無くしては聴けない、とはこの曲のことを言うのだよ。
でも、そんなおセンチ気分に流され勘違いしちゃいけないのは、このアルバムの本来のメイン・アクトは、冒頭のダイナミック且つエレガントなダンサー「The Sound Of Music」と、ロジャーがプロデュースした、いかにもな B(1)「Love You Anyway」だってこと。こちらもまったく秀逸。特に「The Sound Of Music」は偉大。
それプラス、後のニューヨーク、ハッシュ・プロダクション成功の立役者ラーニ・ソングのお洒落で当世風の曲を楽しむのがこのアルバムの正しい楽しみかた。
「Lookin' Up」は一人密かに涙ぐもう!

Honey Cone 『 Soulful Tapestry 』 (1971)
デビュー時、つまり幼少の頃のマイケル・ジャクソンの歌声はまさに“神に祝福された”かのような素晴らしいものだった。大きな成功とその天真爛漫な歌いっぷりは多くのフォロワーを生んだが、その芸風に唯一真っ向から渡り合えたのは実は直系のフォスター・シルヴァーなんかではなくこのアルバムの主人公、リードを取るエドナ・ライトだったんじゃないかと、ちと声を大にして言いたい。
ナンバー・ワン・ヒット「Want Ads」「Stick-up」のハツラツと気っ風の良い歌いっぷりは、威勢のいい啖呵を聞いてるようで痛快爽快。
そして決定打は「The Day I Found Myself」。なんだかよくわからん“ほのぼの切ない”この感じは聴く都度にワタシの心をヒドくうろたえさせてくれ気持ちよい。素敵
The Modulations 『 It's Rough Out Here 』 (1975)
一部には“フィリーの音と彼等のボーカル・スタイルが合わない”とかいう声もあったらしいが、そんなトンチンカンな意見には“バカこくでねぇ!”と強く異を唱えたい。
彼等は全盛期のフィリーのバックを使い新たな地平(フィラデルフィア・ファンク・サウンドとも呼ぶべき)を目指していたのだ・・・・・・・・・・たぶん。
とか言いながら私自身も昔はその重要な冒頭の2曲を飛ばして聴いていたのだけどね。
なんたって3曲目の「Love at Last」はあまたあるフィリー・ダンサーの名曲群の中でも珠玉の一発だかんね。それと、B面1曲目の「I'm Hopelessly in Love」。曲途中のブレイクからホーンが入ってくるところは座ってる椅子から腰を浮かし両の拳を合わせ“おぉ!フィリー”と思わず叫んでしましそうなくらいイカしてる。
Earth, Wind & Fire 『 Spirit 』 (1976)
前々作『That's The Way〜』(1975)、前作『Gratitude』(1975)の大成功で グループ創生期の暗中模索から抜け出し、アース・サウンドが確立された彼等の最高傑作がこれ。 しかし、その特異なサウンドが確立されたがゆえに、 その後の爆発的人気と“音楽的失速”というパラドックスがチラチラかいま見えるのが切ないアルバム。 それだけにのちの彼等には見られない、 フィリップ・ベイリーが熱唱する「Imagination」のような曲の高揚感が美しい。 う〜ん、ミュージック・ビジネスは悲しい。


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